「ディフィックキャット:アルティメットXの謎」
著者:マリア・ダナマ 日本語翻訳:もりりん
Deific Cat: The Mystery Of The Greatest Ultimate X
Written by Maria Danama, Translated and Arranged by Morilyn (MOPOCK.COM)


断り書き:この物語はテレビシリーズ「ゾイド新世紀/ゼロ」に基づいています。しかしながらそれは 決して実際の著者とは関係ありません。同様に筋書き及びキャラクターに関して著者及び 制作会社の意図を反映しておりません。これはシリーズ終了後にキャラクターにどんなことが 起きたのか私の個人的な解釈を述べたに過ぎません。
Disclaimer: This story is based on the television series "Zoids /Zero". However, it is in no way associated with the actual writers of the series, nor does it reflect the writer's or producer's intentions for the story line or characters. It is only my personal interpretation of what could possible happen to the series' characters after the series' end.

第1章

 ロイヤルカップが終了し、チームブリッツはSクラスへと昇格した。 そんな中、トロス博士はロイヤルカップでチームの勝利に貢献したと いうことでバラッドたちより多くビットに賞金の分け前を与えるように した。それを聞いたバラッドは気にくわないようでトロス博士に言った。
 「オレらはビットと相も変わらず仕事したぜ。ビットとそのアルティメットXと 同じぐらいにな。たしかにビットはすごい。聞くまでもなくビットは名誉を得た。 彼とライガーゼロが今回のカップでMVPを獲得したからな。でもオレらはどうなんだ? シャドーフォックスだったらあのバカどもをやっつけることができたよ!」
 バラッドが話し終わったと共に、ライガーゼロに乗って散歩していたビットが 部屋に戻ってきた。ビットがバラッドの会話の最後の部分を聞いて、
 「なんだよ?バラッド。望むんだったらライガーゼロとオレはいつでも相手してやるぜ」
 「そんな減らず口たたけるんだったら賞金を賭けろよ!」
 「わかったよ。もしバラッドが勝ったならオレの賞金を全部持っていって いいよ。でもオレとライガーゼロが勝ったらライガーゼロが今まで作られた ゾイドの中で最もすげーゾイドってことを認めてくれよ。」
 そこにトロス博士が話に割り込んだ。
 「ビットくん。バラッドくん。同じチーム内のメンバー同士でのゾイドバトルは禁止されているんだよ」
 「フッ。ナオミとレオンからオレにチームフリューゲルへ来ないかオファーが 来ているんだ。オレはここのチームにいるのがうんざりなんだ。次に合うときにはチームフリューゲルに いるオレがビット、お前をたたきのめしてやる!」
 そう言うとバラッドはシャドーフォックスに駆け込んでコックピットに乗り込み、 トロスファームから出て行った。

 「えーっ!これじゃウォーリアーが足りないじゃないの!」リノンは言った。
 「いいや。ジェミーを使えばいいさ」ビットは答えた。
 「でもチームブリッツがSクラスのゾイドバトルで勝利するにはバラッドくんとかがいないとなぁ・・・」トロス博士が言った。
 それから話し合いが始まった・・・。
 「だったらジャックのヤツを雇おうぜ!」ビットが提案した。
 「ビットさん、それは・・・。うちにジャックさんを雇うお金なんてありませんよ」ジェミーが答えた。
 「うんうん」トロス博士がうなずいた。
 「だったらベガのヤツは?」ビットが尋ねた。
 「それも無理ですよ。ビットさん。彼はバックドラフト団だからうちのチームなんて来ませんよ」ジェミーが再び答えた。
 「だったらラオン博士ならどうでしょうかね?」ジェミーが尋ねた。
 「えーっ!ヤツの名前は出すな!」トロス博士は金切り声を出した。
 「博士の言うとおりだよ。ラオン博士はベガ同様の理由で加えられないよ」ビットが言った。
 会話の間、妙に静かだったリノンが言った。
 「ハリーはどう?」
 一瞬場の空気が凍った。みんながリノンの方を向いた。そして突然みんなが笑い出した。リノンも 笑いを漏らしたと思いきや、顔面を真っ赤にしてしまった。その時、ゾイドバトル連盟からの知らせが入った。
 「チームフリューゲルスはバラッド・ハンターと共にチームブリッツに戦いを申し入れる。バトルは明晩6時30分。 バトルモード9201!」
 「思っていたよりは早くバラッドと戦うチャンスが訪れたわね。とりあえず寝た方がいいわね」リノンは言った。
 「そうだな」ビットが答えた。
 「僕は24時間内にレイノスを修復して、戦略を練って、睡眠を取らなきゃいけないなんてぇ〜」ジェミーは叫んだ。
 「私はバーサークフューラーのゾイドモデルを完成させないとな」トロス博士はどちらかといえば興奮して言っていた。
 他のメンバーがトロス博士を見て、それぞれの行動へと移った・・・。

第2章

 そして次の日の夕方6時30分。ジェミーが練った戦略とは次のようなものだった・・・
 リノンがナオミのガンスナイパーを相手にしている間にビットはバラッドのシャドーフォックスと戦う。そして その後ビットがバスターキャノン砲でレオンのレッドブレードライガーを攻撃。 (バラッドがいなくなる前夜にジェミーはバラッドのシャドーフォックスに付いていた バスターキャノン砲をはずしていたのだ)
 そしてジェミー、リノン、ビットの3人はゾイドに乗り込み動き始めた。それと共に ジャッジカプセルが地面に降りてきた。ジャッジマンはカプセルから出てきてゾイドウォーリアーが 登録されているか尋ねた。
 そしてジャッジマンのいつもの前置きが始まった。
 「チームブリッツvsチームフリューゲル。バトルモード9201。レディーファイト!」
 チームブリッツがフリューゲル相手に突進したと思いきや、ナオミとレオンが戦いを放棄したではないか。 ジェミーとリオンは驚きと信じられない展開に立ち止まってしまった。
 ナオミが言った。「このバトルはビットとバラッド二人の為のバトルよ。だから私たちは 介入しないようにしているのよ。彼らにまかせなさい」
 「んー、わかったわ」リノンは答えた。そしてジェミーとリノンも戦いを放棄した。
 「あれ?誰かこっちこないの?」ビットが尋ねた。
 「このバトルはビット、お前とバラッド二人のためのバトルだ。だから我々は邪魔しないようにしてるんだ」 レオンは答えた。
 「わかった。そんじゃライガーいくぜ!」  バラッドのシャドーフォックスはライガーゼロめがけて突進してきた。ビットのライガーゼロは飛び跳ねてかろうじて それからよけた。
 「ビットさん!ゼロパンツァーユニットを使った方がいいんでは?」ジェミーが言った。
 「この戦いにはそんな換装は必要ねぇ!シャドーフォックスをやっつけるにはスピードが必要だ!」ビットは答えた。
 そうと決まったら、ビットのライガーゼロはホバーカーゴに駆け込んだ。
 「インストレーションシステムコール!ゼロイエーガー!!・・・ゴー!イエーガー!!」ビットが叫んだ。
 ホバーカーゴから飛び出したビットのライガーゼロ。彼はゼロイエーガーのイオンブースターを放ち、バラッドのシャドーフォックスの横を 瞬く間に走っていった。シャドーフォックスはその直後に来た衝撃波(ソニックブーム)によりダメージを受けた。 バラッドはビットのライガーゼロを追いかけたが、シャドーフォックスではあまりにも遅かった・・。
 ビットがバラッドと対決するためライガーゼロの向きを変え、こうライガーに言った。「OK!ライガー!あの裏切り者をやっつけるぜ!」
 ライガーゼロ、シャドーフォックス、両方とも突撃体制に入った。そしてビット、バラッドが同時にストライク レーザークローを技を放った。「ストライクレーザークロー!!!」
 攻撃するためにジャンプしたシャドーフォックス、その時ライガーゼロは動きを止め、イオンブースターを稼働させ、 シャドーフォックスのサイドに飛びかかった。地面に落ちたシャドーフォックス。そしてライガーゼロのストライクレーザークローが 炸裂した。
 疲れ切ったビットはライガーゼロのコックピットから出てきた。続いてバラッドも出てきた。
 「何か言うことはあるかい。バラッド?」ビットが尋ねる。
 「いいや」
 「なんだよ。いいかげんにしろよ。何も言うことないのかよ」
 「最後のアレはフェアじゃなかったな。お前はわざと手を抜いたな。ビット」
 「勝ちは勝ちだよ。バラッド」
 「その通りよ、バラッド」ナオミがなだめる。
 「ライガーゼロかぁ・・・」バラッドが渋々言った。
 そしてバラッドは間を置いてこう言った。「今までに作られたなかで最もすごいゾイドかぁ・・・」
 「ふっ、オレとライガーゼロがバラッドをやっつけるって言っただろ」ビットが自信ありげな口調で言った。
 そしてビットはバトルの勝利を祝っているチームブリッツに戻るためホバーカーゴの方に歩き出し、 バラッドは待っているチームフリューゲルの方に戻るため反対方向に歩いたのだった。

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